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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
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No.256
2010/03/24 (Wed) 08:07:05

エドガー・アラン・ポオの「鐘楼の悪魔」という短編小説(野崎孝訳)の最初に

何時かしら? 古諺

と記されているのだが、これが何故ことわざたりえるのかどうしても分からない。この古諺が何を伝えているのか、ご存知のかたがいらっしゃったら教えてください。

ポオといえば彼の「ハンス・プファアルの無類の冒険」という小説で、気球に乗って月に行く話があった。それが書かれた当時月が真空の宇宙にあるということが知られていなかったのか、あるいはポオは意図的に事実を無視したのかも知れない。さて気球に乗ってぐんぐん空を上昇していくと、気圧が下がり乗組員が苦しみだす。体の内部からの圧力と外部からの圧力のバランスが取れていないから苦しむので、腕をナイフで切って瀉血(しゃけつ)、すなわち血を捨てることで健康を保つのである。ちょっと苦しくなったら瀉血と、ジャンジャン血を捨てていくからこの人たち大丈夫かと思うのだが、最後まで病気になったりしない。

瀉血が低気圧に有効なら、逆に人が深海に潜るとき、どんどん輸血すればいいのかも知れないがそんな話は聞いたことがない。やはり血管が破裂するなど体に害が及ぶのだろうか。
コレステロールが体にたまると、血管の壁が肥大して血の通り道が狭くなり、それが成人病の元になるのだという。それでは逆に貧血に悩んでいる人は、コレステロールをどんどん摂取して血管の壁を肥大させれば、体中に血が行きわたって良いのではないか。しかしそんな健康法も聞いたことがないから、これも間違った考えかも知れない。

僕は近眼である。近眼の人は老眼になればちょうど良い視力になるのではないか、という考えがあるが、それもどうも間違いらしい。老眼は「ちょうど良いところで止まってくれない」のが問題なのだという。
近眼も老眼も、視力の使いすぎから来るのだろうか。だとしたら、これから何年か片目をつぶって過ごし、片方の目の視力を温存しようか、などという考えも浮かぶ。落語のマクラに、それを実践した者が何年かぶりに一方の眼を開いてみると、知っている者が誰もいなくなっていた、というのがあった。右目で見ている世界と左目で見ている世界が実は別個のものだったということだ。

いつも右肩に重い荷物を下げて歩いていると、荷物を降ろしたとき右肩が左肩より上にくるようになる。生き物の体は左右対称が基本だが、アシンメトリーなところに注目するとちょっと面白い。ある美しい女性の顔がいつもは左右対称に見えるのに、その人の虚をついて話しかけたとき、顔のなかでの眼の位置の高さが左右で全然違っているのに驚いたことがある。そういえばヒラメやカレイの眼の位置が片方に寄っている原因が遺伝子レベルで解明された、というニュースが最近あったっけ。

生物の体は通常左右対称なものである、という考えは一般的だから、これからの空想の怪物は、左右非対称なものを考えるといいのかも知れない。これまでにもあるのかな。たとえばマジンガーZのアシュラ男爵は体の左右で性別が違うのだった。スタートレック(TOS)のエピソードに、ある惑星の種族が二つに分かれ、一方が他方を抑圧し支配していたが、そこの種族はみな顔の片側が真っ白、片側が真っ黒なのだった。「支配民族と被支配民族では肉体的にはなんら差異は見あたらないようですが」とミスター・スポックが尋ねると、支配民族は怒って「よく見ろ、われわれは右が白で左が黒、奴隷民族は右が黒で左が白だ!」という。人種差別に対する傑作なアイロニーだ。ところでタレントの安めぐみが、クイズで「半魚人を描いてください」と言われ、ボードに左半分が人間で右半分が魚、というぶっとんだ生物を描いていた。彼女はすごいセンスの持ち主だと思う。


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快文書作成ユニット(仮)
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 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

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 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

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