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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2024/11/21 (Thu) 17:32:42

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No.434
2011/05/23 (Mon) 23:39:48

いつの間にか五月となり、毎日学校に行って窓から新緑の見える教室でのどかに授業していると、あれだけ心を奪われていた震災のことも、ここ関西にあっては頭から離れがちになって、身も心も日常に埋没していくようである。

東電が被災者に対しどのように賠償するかが報道されている。しかし原発事故の傷跡は恐らくこのさき長く残るもので、仮に何年か経って放射能がもとで癌になった人が出だしたとき、東電はその責任を負ってくれるのだろうか。心配なところだ。そのとき彼らは「百パーセント放射能が原因とはいえない」などと言を左右にしないだろうか。

昭和初期に二三子堂書店から刊行された『レツグ博士英譯 論語』をぱらぱらめくっていると、面白く、英語の勉強にもなりそうだ。

その泰伯第八から。

子曰く、恭にして礼なければ則ち労す、慎にして礼なければ則ち葸(おそ)る、勇にして礼なければ則ち乱る、直にして礼なければ則ち絞す。

The Master said, “Respectfulness, without the rules of propriety, becomes laborious bustle; carefulness, without the rules of propriety, becomes timidity; boldness, without the rules of propriety, becomes insubordination; straightforwardness, without the rules of propriety, becomes rudeness.

恭にして礼なければ則ち労す……敬意を表そうにも礼によらなければ、ぎこちなくせかせかするばかり(laborious bustle)だ。この「労」の訳は感じが出ていて面白い。
最後、「絞」を rudeness「粗雑」と訳しているけれども、自分は「窮屈だ」という意味だと思っていた。率直であっても礼によらなければ(絞められたように)窮屈になる。岩波文庫の金谷治訳注『論語』でもそういう解釈になっている。しかし率直であっても礼儀を欠いていると粗雑な人間と思われる、というのも真理だろう。


曾子曰く、能を以て不能に問い、多を以て寡に問い、有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く、犯せども校(はか)らず、昔者(むかし)吾が友嘗て斯に従えり。

The philosopher Tsang said, “Gifted with ability, and yet putting questions to those who were not so; possessed of much, and yet putting questions to those possessed of little; having, as though he had not; full, and yet counting himself as empty; offended against, and yet entering into no altercation; formerly I had a friend who pursued this style of conduct.”

岩波文庫版では「犯されて校(むく)いず」と訓じていて、この方が理解はしやすい。上の英訳は「感情を害されても(offended against)口論しない」ということだろうか。
同じく岩波文庫版では、この曾子の「吾友」は顔回のことだとしている。

有れども無きが若く、実つれども虚しきが若く。日本など論語が読まれた文化圏では、謙虚さの形容としてよく使われたものだろうか。もののある器にはものは入らない。分かってはいてもその心持を維持するのはなかなか難しい。ただ自分は神社に詣でたり何かに祈る際には、そのような心持を作るよう努めることが多い。自分の無力さを感じていなければ、祈るという行為自体が無意味なものになってしまうからである。

以前持っていた古語辞典を高校生の甥に譲ったのだが、また少しずつ日本の古典を読んでいきたいと思うようになった。万葉集からの和歌、俳諧、物語でいえば西鶴や馬琴など、なんでも。
それでまた古語辞典を買おうと思うけれども、お詳しい方、どの辞典がよいのかご教示いただければ幸いです。

スタートレック宇宙大作戦のDVD-BOX(シーズン1)を買った。TOSの大ファンの僕としては、遅すぎるぐらいだった。毎日仕事から帰ると、ビールを飲みながらカーク船長やミスター・スポックの活躍に見入っている。
60年代のTVシリーズだが、下敷きにあるのは当時のSF小説、つまりその頃までに充分な発達を遂げていたハードSFやセンス・オブ・ワンダーの世界であり、いま観ても一向に古びていない内容である。ただ内容はそうなのだが、いまの人はこのドラマにおける特撮技術の未発達が気になるかも知れない。そういう人はスタートレックでももっぱらネクスト・ジェネレーション(TNG)以降のシリーズを観るようである。


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快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

 ♘ ED-209ブログ引っ越しました。

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セカイノハテから覗くモノ 



 我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。









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