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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2024/11/21 (Thu) 17:54:25

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No.74
2009/10/16 (Fri) 03:58:20

雲中舞
  ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴いて

翠蛾妍麗舞廻旋
雅韻如霞到暮天
玉笛悠悠雲外響
銀箏整整月中鮮
香魂擾擾遶鳳闕
魚化茫茫没遠烟
畫燭催詩兒女散
醉餘淸嘯十三絃

みどりの眉の美しい女たちが、廻りつつ舞を踊り
雅な響きが、霞のごとく暮れがたの空に満ちわたっている。
笛の音は悠々と雲の彼方に響きわたり
ことの音は整然と、月に映えるかのように鮮やかに鳴っている。
宮女たちの魂がみだれるように宮城をめぐってただよい
龍はその巨大な体を遥かな霞の彼方に没した。
彩り鮮やかな蝋燭のあかりの中、ひとびとは自ずと詩を詠じ、いつしか子どもたちは宴の場からいなくなった。
酒に酔いつつ、十三絃のことを調べながら、声を清らかに長くのばして歌うひともいる。


「ラ・ヴァルス」の楽譜には、この曲の説明として次のようなことが書かれているそうです。

「うずまく雲の切れ目から、ワルツを踊るカップルの姿がときおり垣間見える。雲は少しずつ晴れてくる。スコア番号Aのところで、輪を描きながら踊る人々であふれかえる広間が見える。光景はますます明るくなってくる。シャンデリアの光はスコア番号Bのフォルティッシモのところで燦然と輝く。1855年ごろの皇帝の宮廷」

上のつたない漢詩は、この説明を少しだけ意識して作ってみました。

(c) 2009 ntr ,all rights reserved.
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快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

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 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

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主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

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