『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.74
2009/10/16 (Fri) 03:58:20
雲中舞
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴いて
翠蛾妍麗舞廻旋
雅韻如霞到暮天
玉笛悠悠雲外響
銀箏整整月中鮮
香魂擾擾遶鳳闕
魚化茫茫没遠烟
畫燭催詩兒女散
醉餘淸嘯十三絃
みどりの眉の美しい女たちが、廻りつつ舞を踊り
雅な響きが、霞のごとく暮れがたの空に満ちわたっている。
笛の音は悠々と雲の彼方に響きわたり
ことの音は整然と、月に映えるかのように鮮やかに鳴っている。
宮女たちの魂がみだれるように宮城をめぐってただよい
龍はその巨大な体を遥かな霞の彼方に没した。
彩り鮮やかな蝋燭のあかりの中、ひとびとは自ずと詩を詠じ、いつしか子どもたちは宴の場からいなくなった。
酒に酔いつつ、十三絃のことを調べながら、声を清らかに長くのばして歌うひともいる。
「ラ・ヴァルス」の楽譜には、この曲の説明として次のようなことが書かれているそうです。
「うずまく雲の切れ目から、ワルツを踊るカップルの姿がときおり垣間見える。雲は少しずつ晴れてくる。スコア番号Aのところで、輪を描きながら踊る人々であふれかえる広間が見える。光景はますます明るくなってくる。シャンデリアの光はスコア番号Bのフォルティッシモのところで燦然と輝く。1855年ごろの皇帝の宮廷」
上のつたない漢詩は、この説明を少しだけ意識して作ってみました。
(c) 2009 ntr ,all rights reserved.
ラヴェルの「ラ・ヴァルス」を聴いて
翠蛾妍麗舞廻旋
雅韻如霞到暮天
玉笛悠悠雲外響
銀箏整整月中鮮
香魂擾擾遶鳳闕
魚化茫茫没遠烟
畫燭催詩兒女散
醉餘淸嘯十三絃
みどりの眉の美しい女たちが、廻りつつ舞を踊り
雅な響きが、霞のごとく暮れがたの空に満ちわたっている。
笛の音は悠々と雲の彼方に響きわたり
ことの音は整然と、月に映えるかのように鮮やかに鳴っている。
宮女たちの魂がみだれるように宮城をめぐってただよい
龍はその巨大な体を遥かな霞の彼方に没した。
彩り鮮やかな蝋燭のあかりの中、ひとびとは自ずと詩を詠じ、いつしか子どもたちは宴の場からいなくなった。
酒に酔いつつ、十三絃のことを調べながら、声を清らかに長くのばして歌うひともいる。
「ラ・ヴァルス」の楽譜には、この曲の説明として次のようなことが書かれているそうです。
「うずまく雲の切れ目から、ワルツを踊るカップルの姿がときおり垣間見える。雲は少しずつ晴れてくる。スコア番号Aのところで、輪を描きながら踊る人々であふれかえる広間が見える。光景はますます明るくなってくる。シャンデリアの光はスコア番号Bのフォルティッシモのところで燦然と輝く。1855年ごろの皇帝の宮廷」
上のつたない漢詩は、この説明を少しだけ意識して作ってみました。
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目次
上段の『☆ 索引』、及び、下段の『☯ 作家別索引』からどうぞ。本や雑誌をパラパラめくる感覚で、読みたい記事へと素早くアクセスする事が出来ます。
執筆陣
HN:
快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。
❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。
❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。
✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。
☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。
♘ ED-209 〜 ブログ引っ越しました。
☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ
我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。
※ 基本的に当ページはリンクフリーです。然し乍ら見易さ追求の為、相互には承っておりません。悪しからず御了承下さい。※
❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。
❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。
✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。
☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。
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セカイノハテから覗くモノ
我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。
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