「女教師」と書こうとしたらパソコンが「除去牛」と変換した。女教師を罵倒するのにぴったりな言葉のような気がした。

うちのパソコンは、「高級」と書こうとすると、かならず「後宮」と変換する。どこかの王室むけに作られたパソコンかも知れない。

「恍惚魚類」という誤変換があったとき、とても幸せそうな魚を想像した。

ところで「もんもう」と打って変換しようとしても「文盲」と出てくれない。文盲の人はどうせ読めないんだから構わないじゃないか、という気がしないでもないが、そんな単純な問題でもないのだろう。

「カンパネルラ」という言葉は「サラダみずな」と似ている。フジコ・ヘミングが「奇跡のサラダみずな」というCDを出したらぜひ欲しい。

「建設」の反対語は「破壊」である、と中学で習った。では建設大臣の反対語は破壊大臣だろうか。破壊大臣というと地獄の使者みたいだ。

「総合」の反対語は「分析」である、とも習った。なるほど「総合格闘技」というといかにも強そうだが、「分析格闘技」というとなんだか弱そうだ。

「放送禁止用語」と「法曹禁止用語」は違う概念と考えるべきだろうか。

ヴィルチェンコ編『数学名言集』に、次のような言葉が載っている。

　数学の非常な特徴は、実例や課題を提示する無制限の力である。――トドハンター

この言葉はいいとして、トド狩猟民がなぜそんなことを言うのかいまいちピンとこない。

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