『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.488
2011/10/31 (Mon) 23:56:52
最近はまっている下町の昭和歌謡の店は、日曜日になるとディスコになる。
日曜の夜はバイトの帰りにゲオでも寄って、新作のDVDか旧作のブルーレイなどを物色して適当に借りて帰るのが日課だが・・・。
ウィークデイに仲良くなったDJnМ氏に誘われたこともあって、先週の日曜日に勇気を出して行ってみた。
2ドリンク付きで男性¥2,000、女性¥1,000で、追加ドリンクは1杯=¥500。
1人で行ったからカウンターに腰掛けて、日曜担当のママさんからシステムやかかる曲なんかを教えて貰った。
言ってるうちに、隣に座ってたジーンズのオジサンとも仲良くなる。
もっとも、向こうもそう思ってるんだろうけど。
モニター画面には往年の名番組、ソウルトレインが映し出されてなかなか懐かしい。
そうそう、かつての時代にはスーツで行く人もいたんだよね。
ボックスに目をやれば、さほど自分と歳の開かないような淑女の4、5人とスキンヘッドにイカシタTシャツのサングラスのオジサンが、楽しそうに指を立てながら身振り手振りでしゃべってる。
昔、六本木のロアビルなんかとかツバキなんとかで見かけた光景を思い出した。
新聞配達のバイトに明け暮れ、本業の専門学校の勉強にも身が入らなくなった三十数年前・・・・。
新宿の歌舞伎町はカンタベリー・ハウスのなんとか館、ギリシヤとかなんとか言ったかと思うけど・・・ディスコのメッカだった。
あの頃は確か土曜日はまだ休みじゃなかったんじゃないかな。
ゆとり世代なんてまだまだの筈。
第何次かわからないけど、言えばサーファー・ブームだったんだろう。
コーデュロイのフレアとイージーパンツの合いの子みたいなボトム、色違いのボア付きのリーバイスなんかのやはりコール素材のGジャン・・・中はトレーナーか小花プリントのシャツが多かった・・・なんかを着てムスクなどのコロンをつけて土曜の夜の社交場に出かけたものだ。
バイキング形式のフードコーナーから適当にナポリタンみたいなスパ(あえてパスタなんて言い方はしなかった)や焼きそば、しなびかけたレタスのサラダに変てこな色のついた不気味なゼリー・・・それらを小皿にとって、頭が痛くなるようなウィスキーの水割りをカウンターでもらって適当な席に着く。
好みの曲がかかればホールで踊りだす。
映画「サタデー・ナイト・フィーバー」はかのジョン・トラボルタを一躍有名にしただけでなく、2枚組のビージーズが主に歌うサントラのヒットとともに、一大ディスコブームをもたらした。
現代と違い、携帯やPCだけにうつつを抜かす若者カルチャーと違って、映画の中のライフスタイルが若者文化(こんな言い方もうしないのかな)に深くカルチャーとして入り込んだいい例だろう。
のちに「フット・ルース」や「ステイン・アライヴ」などもサントラもヒットしているが「サタデー・・・」の比えはないだろう。
この時代はそこでかけられるブラック・ミュージックとミーハーのように、雨後のタケノコのように出てくるヒットメーカーとの饗宴が素晴らしかった。
アバ、アラベスク、ジンギスカン、ボニーM、ビージーズ、タバレス、変わったところではブロンディtかね・・・。
雑誌のポパイには、マフラーのいかした巻き方なんかと一緒に流行りの曲のステップなんかも出ていたな。
小生は運動音痴、ダンス音痴でもっぱら飲むだけだったけど・・・。
数十年ぶりの体験には当時よりスペースは小さいけれど、夜の紳士淑女たちの熱気がこもり天井にはミラーボールが煌めきながら囁いている。
少し、腹を引っ込めてイカシタTシャツにブルージーンズ・・・Leeあたりのワンウオッシュでも決めてまた来よう。
うんざりするような人生だけど夜はまだ長いから楽しまなくちゃ。
(c)2011 Ronnie Ⅱ , all rights reserved.
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日曜の夜はバイトの帰りにゲオでも寄って、新作のDVDか旧作のブルーレイなどを物色して適当に借りて帰るのが日課だが・・・。
ウィークデイに仲良くなったDJnМ氏に誘われたこともあって、先週の日曜日に勇気を出して行ってみた。
2ドリンク付きで男性¥2,000、女性¥1,000で、追加ドリンクは1杯=¥500。
1人で行ったからカウンターに腰掛けて、日曜担当のママさんからシステムやかかる曲なんかを教えて貰った。
言ってるうちに、隣に座ってたジーンズのオジサンとも仲良くなる。
もっとも、向こうもそう思ってるんだろうけど。
モニター画面には往年の名番組、ソウルトレインが映し出されてなかなか懐かしい。
そうそう、かつての時代にはスーツで行く人もいたんだよね。
ボックスに目をやれば、さほど自分と歳の開かないような淑女の4、5人とスキンヘッドにイカシタTシャツのサングラスのオジサンが、楽しそうに指を立てながら身振り手振りでしゃべってる。
昔、六本木のロアビルなんかとかツバキなんとかで見かけた光景を思い出した。
新聞配達のバイトに明け暮れ、本業の専門学校の勉強にも身が入らなくなった三十数年前・・・・。
新宿の歌舞伎町はカンタベリー・ハウスのなんとか館、ギリシヤとかなんとか言ったかと思うけど・・・ディスコのメッカだった。
あの頃は確か土曜日はまだ休みじゃなかったんじゃないかな。
ゆとり世代なんてまだまだの筈。
第何次かわからないけど、言えばサーファー・ブームだったんだろう。
コーデュロイのフレアとイージーパンツの合いの子みたいなボトム、色違いのボア付きのリーバイスなんかのやはりコール素材のGジャン・・・中はトレーナーか小花プリントのシャツが多かった・・・なんかを着てムスクなどのコロンをつけて土曜の夜の社交場に出かけたものだ。
バイキング形式のフードコーナーから適当にナポリタンみたいなスパ(あえてパスタなんて言い方はしなかった)や焼きそば、しなびかけたレタスのサラダに変てこな色のついた不気味なゼリー・・・それらを小皿にとって、頭が痛くなるようなウィスキーの水割りをカウンターでもらって適当な席に着く。
好みの曲がかかればホールで踊りだす。
映画「サタデー・ナイト・フィーバー」はかのジョン・トラボルタを一躍有名にしただけでなく、2枚組のビージーズが主に歌うサントラのヒットとともに、一大ディスコブームをもたらした。
現代と違い、携帯やPCだけにうつつを抜かす若者カルチャーと違って、映画の中のライフスタイルが若者文化(こんな言い方もうしないのかな)に深くカルチャーとして入り込んだいい例だろう。
のちに「フット・ルース」や「ステイン・アライヴ」などもサントラもヒットしているが「サタデー・・・」の比えはないだろう。
この時代はそこでかけられるブラック・ミュージックとミーハーのように、雨後のタケノコのように出てくるヒットメーカーとの饗宴が素晴らしかった。
アバ、アラベスク、ジンギスカン、ボニーM、ビージーズ、タバレス、変わったところではブロンディtかね・・・。
雑誌のポパイには、マフラーのいかした巻き方なんかと一緒に流行りの曲のステップなんかも出ていたな。
小生は運動音痴、ダンス音痴でもっぱら飲むだけだったけど・・・。
数十年ぶりの体験には当時よりスペースは小さいけれど、夜の紳士淑女たちの熱気がこもり天井にはミラーボールが煌めきながら囁いている。
少し、腹を引っ込めてイカシタTシャツにブルージーンズ・・・Leeあたりのワンウオッシュでも決めてまた来よう。
うんざりするような人生だけど夜はまだ長いから楽しまなくちゃ。
(c)2011 Ronnie Ⅱ , all rights reserved.
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No.496
2011/10/29 (Sat) 11:53:35
皆様、これまでの御愛読、まことにありがとうございました。
さて、私事にて恐縮ではございますが諸般の事情により、ここ『快文書館』から撤退させて頂く運びとなりました。
今後は僕自身が構築した以下のブログにて執筆させていただきたいと思います。
https://seri-log.com/
twitterもやっています。
https://twitter.com/seri_tomo
新天地でもよろしくお願いいたします!
No.485
2011/10/28 (Fri) 23:26:01
《昭和の憧憬》
私こと呂仁為 Ⅱが、それこそ自らの時代でもあった昭和の想いでを、同世代の読者様に向けじっくりと綴って参りたい所存です。
ノスタルジー、センチメンタリズム、ともすればボヤキに映ってしまうかも知れません。ですが、どこかできっと共感して頂けるものと信じております。
43years before
セベールとK君とAUTOSPORT
セベールとK君とAUTOSPORT・・・2
ソックスとカーディガン
ソックスとカーディガン・・・2
ソックスとカーディガン・・・3
二つの映画と陽の光
課題図書と幻のスーパーカー
望郷の浅草
バルサとゼンマイ
あるときの桜と春の味覚
201と400FOUR
うどんと豊洲とブラックレイン
4Dパズルと両国~日本橋
旧車とワイルド7
都電と貯金箱
みんくるとパンチ
カレンダーとブルーレイと雪景色
二人のジョン
Let It Be と 残照
センスとモノ余りの時代
東京駅と三船敏郎
上野に在ったモノ
影丸と浅草ときんぴら
地上の夢とは一体・・・・?
ダウンベストと紙袋
レンタルビデオという言葉
懐かしのカブ
サンディ・ナイト・フィーバー
私こと呂仁為 Ⅱが、それこそ自らの時代でもあった昭和の想いでを、同世代の読者様に向けじっくりと綴って参りたい所存です。
ノスタルジー、センチメンタリズム、ともすればボヤキに映ってしまうかも知れません。ですが、どこかできっと共感して頂けるものと信じております。
43years before
セベールとK君とAUTOSPORT
セベールとK君とAUTOSPORT・・・2
ソックスとカーディガン
ソックスとカーディガン・・・2
ソックスとカーディガン・・・3
二つの映画と陽の光
課題図書と幻のスーパーカー
望郷の浅草
バルサとゼンマイ
あるときの桜と春の味覚
201と400FOUR
うどんと豊洲とブラックレイン
4Dパズルと両国~日本橋
旧車とワイルド7
都電と貯金箱
みんくるとパンチ
カレンダーとブルーレイと雪景色
二人のジョン
Let It Be と 残照
センスとモノ余りの時代
東京駅と三船敏郎
上野に在ったモノ
影丸と浅草ときんぴら
地上の夢とは一体・・・・?
ダウンベストと紙袋
レンタルビデオという言葉
懐かしのカブ
サンディ・ナイト・フィーバー
目次
上段の『☆ 索引』、及び、下段の『☯ 作家別索引』からどうぞ。本や雑誌をパラパラめくる感覚で、読みたい記事へと素早くアクセスする事が出来ます。
執筆陣
HN:
快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。
❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。
❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。
✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。
☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。
♘ ED-209 〜 ブログ引っ越しました。
☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ
我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。
※ 基本的に当ページはリンクフリーです。然し乍ら見易さ追求の為、相互には承っておりません。悪しからず御了承下さい。※
❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。
❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。
✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。
☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。
♘ ED-209 〜 ブログ引っ越しました。
☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ
我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。
※ 基本的に当ページはリンクフリーです。然し乍ら見易さ追求の為、相互には承っておりません。悪しからず御了承下さい。※
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