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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2024/11/23 (Sat) 03:46:19

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No.440
2011/07/17 (Sun) 13:50:09

 大学時代のやや奇妙な体験の話を、少しずつ思い出しながら書いてみよう。
 十代後半から二十代前半にかけて神経症に悩まされていた自分は、ふつうの友達づきあいがなかなか持てず、学校にいてもクラブやサークルにはほとんど属することがなかった。
 しかし大学三年の時分、五月か六月だったと思うが、図書館にいるとき、あるサークルの勧誘を受けた。小柄で色黒、四角い顔のその学生は、「カープ」というイベントサークルの者だと名乗った。僕は暇だったからなんとなく彼についていき、あるスーパーマーケットの二階にあるそのサークルの部屋に足を踏み入れた。はじめは世間話をしていたが、やがて三十分ほどビデオを視聴するように言われた。見てみると、映像に登場したスーツ姿の講師が黒板を使って「どんな現象にも必ず原因がある」という話を、いろんな例を使って語りはじめた。「ではそもそもこの世界が発生した原因は? そこにも原因があるに違いない」と講師は言った。「それは神である」。この時点でおかしいと気づくべきだったのだろう。そこはイベントサークルなどではなく、世界基督教統一神霊協会、いわゆる統一教会の学生支部である「原理研究会」だったのである。

 しかしそのことは伏せられたまま、僕は一泊二日の合宿に行くよう説得された。兵庫県の武田尾にある合宿所に向かって午後六時に車で出発、という約束をさせられたあと、統一教会のより深い教義について話を聞いた。
 眼鏡をかけやや肥満気味の、三十歳ぐらいの男による講演を、別室で僕一人で聴いたのである。「歴史の周期性」の話が中心だった。つまり欧米の歴史において、大きな戦争と泰平の時期が120年から150年の周期で規則正しく現れてきたというのである。講師は黒板に年表を書き、戦争とその終結を意味する条約の名称を書き連ねていった。そしてその周期性は、神の意思が人間の歴史に介入していることを証明しているというのだ。講演の最後に、彼は「われわれは世界基督教統一神霊協会の学生支部、原理研究会だ」と初めて宣言した。
 僕はまさかと思い泡を食った。いや、三十分後には合宿所に向けて出発することになっているが、合宿になど行ったら二度と帰ってこれなくなるのではないか。そう思い、とりあえず出発を遅らせようと思った。その講師の語った神の理論に対する反駁を試みたのだ。まず歴史の周期性などというが、年表に書き込まれた事件は、周期をもつように都合よく歴史からピックアップしたものに過ぎないのではないか。それにここで語られているのはすべて欧米の歴史であるが、中国など東洋にも歴史はある、なぜそれが無視されているのか。とにかく思いつく限りの反論を述べ続けなければ、話が終わってしまい合宿所に連れて行かれるのだから、必死に喋りまくった。その眼鏡をかけた講師の男性は僕の話に真剣に耳を傾けていた。そして僕の反論には何も抗弁せず、やがて「中村君は真面目な学生だね」と感嘆したように言った。
 しかし六時出発を一時間半ほど遅らせるのには成功したが、合宿に行くという約束は約束だ、ということで僕は連れて行かれることになった。その際僕は、自分の身の安全をその講師に約束させた。自分は約束を守って合宿に行くのだから、そっちも約束を守るようにと、強く念を押した。その講師は、真摯な態度でそれをうけあった。彼は信頼してよい人物のように思われた。

 合宿所につき、薄暗い大広間に入ると、盛大な拍手で迎えられた。そこには十名ほどの若い男女が車座になって座っていた。大部分は僕の知らない原理研究会のメンバーだったが、僕のほかにも新規参加者が二名、他の大学から迎えられていた。そして僕らを無理に引き込んで、「社長ゲーム」というリクリエーションが始まった。他にも何とかいうゲームをいくつかやった。その日はそれで布団を敷いて眠り、翌朝からまた講義を聴くとのことだった。僕はその晩はまったく眠れなかった。統一教会であることを隠しておいてここに来るよう約束させたそのやり口に腹が立って仕方がなかったから。だから翌朝講義が始まったら、講師が喋るのをさえぎって立ち上がり、その件を問い詰め謝罪させようと思った。
 しかし翌日、なぜか自分はそれをしなかった。統一教会の言い分もまず聞いてやろうと思ったのかも知れない。そこでの講師はまた別の人物だった。一時間ほど講義を聞いて休憩、というのが何度か繰り返された。休憩時間になると原理研究会の若手のメンバーに誘われ、広間の後ろのほうであぐらをかいてお茶を飲んだ。そうこうするうちに怒りが収まってきたが、休み時間に相手をしてくれる若手メンバーには、自分が不愉快に感じていたことを率直に伝えた。
 午後には近くの体育館に行ってバレーボールをした。統一教会の合宿では、午後にはスポーツをするのが慣例になっているようだった。

 けっきょく合宿から無事に帰ることができたが、普通の人間ならそこで辞めて二度と近づかないところだろう。しかし原理研究会というところは、そこを辞して帰宅する際には「次はいつ来られる?」と必ず聞いてくるのである。そう言われて「二度と来ません」とはなかなか言えないもので、いついつの何時、と答えることになる。その約束を律儀に守り、ずるずると縁が切れなかったのだから僕はすこし馬鹿だったのだろう。それに統一教会の語る神や教義をかたときも信じたことはなかったが、僕はだんだんと面白くなってきたのである。聞かされる話は嘘にしてもなかなか面白かったし、信者の生態も面白かった。
 で、しまいには夏休みの一か月の合宿にまで参加した。僕も物好きなものである。統一教会の資金集めの手段の一つである訪問販売にも参加した。ただし壷ではなく一枚二千円のフキンを売るのである。一日で一万円売り上げた記憶がある。
 一か月の合宿のあとしばらくして、僕は原理研究会を辞めた。その支部の責任者の人柄にもよるのだろうが、率直に「神は信じられない。辞めさせてもらいます」と言えば辞めさせてもらえるのである。しかし嘘をついて約束の時間に行かなかったり、合宿所から逃げたりすると、彼らはどこまででも追いかけてくる。

 統一教会に関わっていたときは、いつまでも手が引けなかったらどうしようと思うと怖くもあったが、いろいろと面白い話が聞けた。合同結婚式をやる理由なども、奥が深いものである。彼らによると、統一教会の教義を知った上で背信すると、知らなかった場合よりも深い罪を負い、死後地獄のようなところに行くそうだ。死後のことにあまり興味はないが、僕はきっと地獄に行くのだろう。

 また気が向いたらこの話の続きをしようと思う。


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No.439
2011/07/09 (Sat) 12:19:12

 「トリフィドの日」で知られるウィンダムの作品。
 原水爆戦争で文明が壊滅的被害を受け、そのご長い年月がたった時代の物語。舞台は北米のどこかで、人々は科学を失い原始的な農耕生活を送っていた。自動車も飛行機もなく、「むかしの人間」がそうしたものを持っていたという断片的な記憶がかろうじて言い伝えられていた。
 主人公の住む地域は、そうした中でも比較的快適な、文明化された地域だった。しかし、そこでは核戦争以後ひんぱんに見られるようになった動植物の奇形、すなわち「偏奇」を忌み嫌う傾向が極端に強かった。彼らは「人間の定義」として語り伝えられる「人間とは手を二本、足を二本持ち、手足の先にはそれぞれ五本ずつ指があり……」という文言を非常に重んじ、それと少しでも異なる部分のある新生児は、生まれてすぐに殺されるのだった。彼らにしてみれば、「偏奇」は悪魔の人間世界への介入なのである。
 主人公は、テレパシーを持った少年だった。他にもその能力を持った少年少女が数名おり、たえずテレパシーによる交信を行っていたが、それが周囲に明るみになればミュータントとみなされる危険が高かった。テレパシー能力を持つ子供たちは、やがて大人たちに正体を見破られ、抹殺されそうになり「偏奇」な動植物で満ちあふれた辺境の地「フリンジ」へ逃亡を図る。そんなとき、少年たちははるかかなたのニュージーランドからテレパシーを受信する。そこでは皆がテレパシー能力を持ち、自由で豊かな生活を送っているというのだ。
 追いすがる大人たちに捕まる寸前で、そのニュージーランドから見たこともない飛行物体が飛来し、摩訶不思議な武器を駆使して少年たちを救う。
 
 人間はテレパシーのように心を通じ合わせなければ、どんな精巧な文明を築こうとも争いや殺し合いを免れぬ存在である、というニュージーランド人のメッセージは普遍的な意味を持つものだろう。文明的に退化した結果、動植物の「あるべき姿」に極端にこだわるようになった人間の姿はリアルで恐ろしい。

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No.438
2011/06/25 (Sat) 01:54:05

 大地震により日本各地のシェルターは甚大な被害をこうむった。磯野家の住むS地区は大規模な落盤があり、ライフラインは絶たれ、ほとんどの住民が死に絶えるか、行方不明になった。磯野家の人々は幸い生き残ったが、もはやここには住めないと判断し、どこへ続くか誰も知らぬ、暗く細い通路を通って西へと旅立った。
 波平、フネ、サザエ、カツオ、ワカメ、タラちゃんの六人は手を握り合って進んだ。片足を食料に差出した波平は義足のため歩行が不自由だったが、家長として先頭に立ち、懐中電灯で辺りを照らしながら歩く。これがどういう通路でどこに向かっているのか皆目分からなかった。どこかで行き止まりになったら、もう彼らに行く場所はない。
 ぽたり、ぽたりと水滴の落ちる音がした。
「水脈があるのかも知れんぞ」と波平。
 カツオが水をなめてみると「げえ、これ塩水だよ」
「ずいぶん歩いたからな。ひょっとしたらここは海の下かも知れん」
「道が分かれてるわよ」
 サザエが指摘したとおり、前方で道が三つに分かれていた。どれも同じような道だ。
「どこを通っていくの?」とワカメ。
「どれが安全な道か分からん。三つのグループに分かれて進もう」波平が答えた。
「ここでみんな別れるの? いやよ」
「いや、三時間歩いたらここに戻ってこよう。その上で居住区に通じていそうな道を改めて進もう」

 カツオとワカメは右の道、波平とフネは真ん中の道、サザエとタラちゃんは左の道を進んだ。

 カツオとワカメは、二時間ほど歩くと、前方が明るい開けた場所になっているのを発見した。真っ白なフロアがあって、そこは明らかに無事に生きながらえているシェルターだった。自動扉と思しきものがあって、エレベーター・ホールのようだった。
「おーい、誰かいますか」
 カツオが叫ぶと、自動扉が開いた。他に何の反応もないので、二人は恐る恐るその扉の中に入った。それは案の定エレベーターで、二人が乗ると静かに上昇を始めた。二分ほどするとそれは停止し、扉が開いた。そこには若い女性が立っていて目を丸くしていた。
「カツオ君にワカメちゃん!」
「うきえさん!」
 なんという奇遇だろう。うきえら伊佐坂家の人々も地下道を探検し、このシェルターにたどり着いていたのだ。
「他の磯野家の人たちは? それに二人ともひどくやつれているわ。こっちへ来て。食べ物をあげるから」
「わたしは、食べ物よりも、ヤクが……ヤクが切れてつらいの」ワカメが言った。
「ヤクもあるわよ」うきえはにっこりして言った。
「僕は早く何か食べたい」とカツオ。
 清潔なうきえの部屋で、ワカメはヤクの注射を受け、カツオはパンとチーズを腹いっぱい食べた。牛乳を飲んで一息し、やっと人心地がついたカツオが言った。
「ここは天国のようだね。S地区よりも設備が立派そうだし」
「ここには地下に楽園を作ろうと理想に燃えた人たちが世界中から集まっているの。立派な指導者がいるから、団結力が強いのよ」
「ところでうきえさん」カツオはヤクの快感で気絶したワカメを横目に見て言った。「ちょっと言いにくいんだけど、僕……」
「わかってるわ。溜まってるのね」うきえはいきり立ったカツオの股間を見て言った。その股間をズボンの上から手で軽くひと撫でして、うきえはにっこり笑った。「先にシャワー浴びてくるわね。それまでイっちゃ駄目よ」

 波平とフネは、一時間ほど歩いたところで前方から薄暗い光がもれているのに気がついた。開けたところに、プレハブの建物が建っている。
「すみません、誰かいませんか」波平が言った。すると建物の扉が開き、白い服を着た若い男が出てきた。
「ああ、旅のかたですね。どうぞこちらへ、さぞお疲れでしょう」男は波平たちの汚れた服を見て、同情して言った。二人は建物に入ると、椅子をすすめられた。
「さ、お茶です」男は二人にコップを差し出した。
「ご親切にありがとうございます」波平とフネは深々と頭を下げた。「ところでここはどこなんでしょうか」
「ここは核戦争以前から続く医科大学の地下施設でしてね。今でも医学生を教育してるんですよ」
「それはいいところに来た。なあフネ」波平は感心して言った。
「まあ物資も不足していますし、医術もあの戦争以前のような万全なものとはいきませんがね」
「そうでしょうなあ」
「それより、お腹がすいてらっしゃるでしょう。食堂にご案内しましょう」
 白衣の若い男に連れられ、波平とフネは古めかしい廊下を歩いていった。
「どうも疲れたのか、足が痺れてきました。年でしょうか、いけませんなあ」波平が言うと「私も」とフネも膝を押さえながら言った。
 男はそれを無視して、廊下の突き当たりの大きな扉を開いた。
「さ、お入りください」
 そこはすり鉢状の大きな講堂で、若い白衣の男女たちが大勢席についていた。
「ここは何ですか。食堂じゃないみたいだが」
「おばさんはそこにかけてください。ご主人はここに横になって」
 波平は何か言おうとしたが、舌も痺れてきて声にならなかった。また体が言うことをきかず、男に促されるままにベッドに横になるほかなかった。看護婦と思しき二人の若い女が、素早く波平の服を脱がせる。
「さあ、医学生諸君。久しく手に入らなかった解剖の標本だ。近くに来てよく観たまえ」
 すると若い男女たちは、ノートを手にベッドの周囲に集まってきた。
「なんですって、解剖? それはいったいどういう……」フネが言ったが、誰もその言葉には応じなかった。
「まずみぞおちから正中切開」白衣の男は、無造作に波平の腹をメスで切り開いた。
「観たまえ。君たちが勉強している図版では肝臓はきれいなピンク色だが、飲酒の習慣がある場合、肝臓はこのように黒ずんでいる」
 学生たちは熱心にノートを取っている。
「この男は幸い長時間なにも食べていないから、胃を切り開いてみよう。観たまえ。これが実際の胃潰瘍だ。昔は胃カメラで簡単に観られたが、今はこういう機会はあまりないから、よく観ておくように」
「先生、わたし脳が観たいです」一人の女子学生が言った。それはかつてカツオの同級生だった花沢だった。
「は……花沢さん! どうか主人を助けて!」体が痺れて動けないフネが、必死に叫んだ。しかし花沢は冷たい一瞥をくれながら、黒縁の眼鏡をずり上げただけだった。
「ああ、花沢君は脳外科が志望だったね。道具はそろってるから実地に頭蓋を開けてみたまえ」
 すると花沢はドリルと線ノコを使って頭蓋骨を取り外しにかかった。ギシギシという音を立てて、しだいに頭蓋骨が削られていく。波平は目を白黒させて手足を痙攣させていたが、やがて頭蓋が取り外され、ぶよぶよした大脳が露出した。
「先生、右脳と左脳を完全に切り離したら、人間はどうなるんですか」と花沢。
「ものは試し、やってみたまえ」
 花沢はメスを無造作に脳の中に突っ込み、次々神経を切り離していった。
「ぎゃーっ」何本目かの神経を切り離したとき、波平は目を飛び出さんばかりにして叫んだ。

 いっぽうサザエとタラちゃんは、三時間ほど道を進むと、行き止まりにぶつかった。しかし辺りを調べてみると、天井に落とし戸があるのに気がついた。マンホールの蓋のようなもので、相当に重かったが、なんとか開けることができた。
 そこは何年ぶりかで見る、地上の風景だった。二人は放射能を恐れて、ハンカチを口に当てた。空は青く、空気は澄んでいた。初夏の太陽が、さんさんと照っている。やや離れたところに、見慣れぬ円盤状の物体が見えた。二人が近づいてみると、それはゆうに直径二十メートルはあろうかという大きなものだった。そして不思議なことに、円盤は何の支えもなく地上三メートルぐらいのところに浮かんでいた。
 しばらくすると、円盤の下の面の中央から、タラップのようなものが滑り出してきた。そこから人間が降りてきた。
 サザエはその人物を見ると、恐怖のあまり気も狂わんばかりになって叫んだ。
「ぎゃーっ!」

(つづく)

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執筆陣
HN:
快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

 ♘ ED-209ブログ引っ越しました。

 ☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ 



 我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。









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