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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2017/10/21 (Sat) 11:58:11

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No.587
2012/08/30 (Thu) 00:28:02

 と言っても、ベジタリアンの環境問題の話ではありませんよ。

 ここ数年、急速に“草食男子”、“草食系男子”、“オトメン”、“お嬢マン”という
『女性的な男性』を指す言葉がメディアに取り上げられてきました。

 どうやら06年に初めて発案された言葉のようで、
 07年にジワリジワリと浸透し、
 08年には本が2冊、そして女性誌に特集として取り上げられてピークを迎え、
 09年に入ってからは各種ニュース記事にまで取り上げられ、そうして2012年現在に至るわけです。

 そこで今回は『快文書館』ドキュメンタリージャンルにおける多事総論風に、僕も関連付けてこの事について書いてみようと思います。

 ちなみにこの“草食男子”と性別も内容も反義する言葉で “肉食女子”というのがあるのですが、今日はそれについては長くなるので説明しません(笑)


 まず、この“女性的な男性”の具体的な一例は

・ファッションやコスメなど、見た目への関心がかなり高い
・性格はおっとりして穏やか
・親や家族と仲が良い
・体型維持と節約のために小食で、飲み会ではビールを頼まない
・外出より部屋にいる方が好き
・女性たちの中にいても自然
・繊細である
・出世欲がない
・性風俗を無駄なことと思い、お金を使わない
・女性に誘われれば旅行やショッピングに同行するが、恋愛に発展しないことが多い
・恋愛や性欲にガツガツしておらず積極的でない
・甘いものが好きでマイペース

 等々がメディアによると挙げられております。


 昨今の(とは言っても大分前ですが)と或るニュース記事の本文によると、
『「お嬢マン」は日本の現状に適応すべく進化した「賢い」男性たち』
とありましたが、それはもちろんの事、僕はさらにそれを突き抜けて、これこそが、これからの時代の世の中や地球を救う男性の進化形であると思っていたのです。

 それはなぜかと言うと、僕が昔に読んだ本、
             
   【話を聞かない男、地図が読めない女—男脳・女脳が「謎」を解く】

 と、その続編である
             
            【嘘つき男と泣き虫女】

 を読んで知った、驚愕の事実に基づくものなんです。

 この二冊は本当に名著であり、なぜこんなにも男女というのは違うのか?それを最近の脳科学の進歩によって解明された男女の脳の違いを、大変解りやすくユーモアを交えて、日常の出来事を例にして紹介している本なのですが、これの優れているところは、ただ脳科学で解明された事のみで語っているのではなく、人類が原始人だった時代までさかのぼって、人間の生物としての歴史的時代的背景まで含めて考察されているという部分です。

 僕はこの本を読んで、《いかに男が(男の本質が)今の時代に合っていないのか》という事を思い知らされたのです…。

 そう、男の本質や性質というのは…、
・強い攻撃・闘争本能
・強い性欲
・機械に対する興味、発案の能力
・体毛が生え、身なりや人間関係には興味無し
・プライドが高い
・トップになるという自己顕示欲

 大体これらが筆頭なのですが、これは、昔だったらこのままでも良かったのです。
 本に全部書いてある事なんですが、古代、人類が生きていくためには、食料を確保する必要があって、それは女性ではなく、腕力の強い男性の役割でした。
 マンモスや虎を狩って食料とするためには、男性の持つ強い闘争本能、攻撃性というのが必要なわけです。

             

 そして、人類はどの動物よりも生身では弱いため、多くの狩人が生身で野生動物に挑んでいって殺されていく中、人類が有利になれるように発明されたのが弓や槍、投石だったのです。これが、女性よりも男性が空間把握力が一般的に高く、機械に対する興味関心が強い理由です。

 あっ、男性が女性よりも一般的に収集癖があるのもこのせいですね。
上記のように、男性は根が“ハンター”ですから、戦利品は自分の実力の証。取って並べて飾っておきたいのですよ。
 これもプライドや自己顕示欲に関連しますよね。

 そして狩りを終えて村に生還出来た男達は、また翌日以降の食料の確保をずっと不安に考えます。自分も含めた村人全員が生き続けるには食べ続ける必要があり、それは男達の成功に全てがかかっている。その使命、役割でもう頭がいっぱいで、夜は焚き火を見つめながらその事一つしか考えられない日々を送ります。

 とても村の女子供と会話を楽しむという余裕は無く、毎日生きるか死ぬかの戦争状態に置かれていれば、身なりも関係なくなります。(見た目に汚い体毛も、身を守るには有効ですしね。)

 これが、男性が女性よりも、一般的に自分磨きやコミュニケーションを得意としない事につながってきます。興味があるのは武器、道具という戦闘を有利にする機械達…。

 そして、女性と接する分にはこの強い性欲だけが、子孫を残して人類を繁栄させるという役割だったのです。前述したように、男達は狩りですぐ死ぬ確率が高い。村に残った女子供も、当時は医療など全く無いのでやはり死の確率が高い。そんな中、この問題解決法はとにかく産みまくる事で、この時代、男は村の女性を妊娠させまくるのが役目だったのです。

 だから、男の本質、性質というのは、まだこの日本が他国と戦争をしていたぐらいの時代までは理にかなっていたと言えると思います。

 しかし、今般21世紀という時代はどうか。

             

 僕の以前の記事「マスからニッチへ。地獄の大不況を考える。」に全て書いたとおり、これからの時代は間違いなく“細々システム”になってくる。その転換期のため、今はちょうど地獄のリストラが行われており、失業者であふれかえり、“細々システム”が出来上がって落ち着いた頃には、皆きちんとどんなに働いていても、ほとんどの国民は少ない収入での生活をこの先ずっと余儀なくされる。

 どう考えたって頭打ちなこの時代、発展や成長が見込めないのに、男が男の本質・性質を発揮してしまったら…。

 そうです、一言で言えば男は“ただの暴れるバカ”になってしまいますよね…。

 たまたま今、世界経済がこういう状況なのでそれに関連付けましたけれど、もし仮に今景気が良くて経済になんの問題も無いとしても、この今の現代社会で男が男そのものをやってしまったとしたら…。

 そうなんです、古代から昭和にかけた、“戦闘”が公認だった時代なら適していた男の本質も、この現代では殺人して女をレイプするただの凶悪犯罪者にしかなりませんよね〜、簡単に言って・・・。

 しかし、男は男ですから、これをどうする事も出来ない。

 だから、この記事の前に僕が書いた「現在が最も幸せな時代で、過去は地獄。」でも触れたように、男性は犯罪を起こさないための処理が本当に必要になってくるし、
男の本質の戦闘や闘争、競争が、今の時代では仕事での成功、出世、収入であるのなら、この大不況の今、どんなに努力しても社会的構造上絶対に報われない人でほとんどになってしまう中、それを受け入れる事が出来ずに、古代で言うところの“焚き火を見つめる日々”が続いてしまったらどうなるか…。

 そのプライドを保つ拠り所を失ってしまった男性はどうなるか…。

 前述した凶悪犯罪者になるか、自害するかの二択でしょうね…。

 だからこそ、これからの時代は、草食系男子が生き残るし、適合しているし、世の中を変えて、地球を救う。

 言わば、草食男子は男性であるにも関わらず、女性の良い部分を取り入れる事の出来たハイブリッド生命体。

 “ニュータイプ”なのであります。

 米国大統領が戦争大好きなブッシュからあのオバマ氏に変わった事が、まさにこういう事なのではないでしょうか。

 我々一般男性も、変わる必要があるのです。

 休み無く働き、
 付き合いで飲みに行き身体はメタボ化され、
 身なりには全く気を使う事が無い反面、業務上で有利になる高性能パソコンや自己顕示の象徴である高級車にはこだわり、
 熾烈な出世レースのストレスで女性より平均寿命が10年も短くなり、
 家庭を顧みずただ給料だけを妻に渡し、
 仕事だけが命で本当のプライベートの友人もなく、
 定年退職後はアルコール中毒になってしまうという男性の時代はもう終わりました。

 いや、終わりにしよう!


 今までとは全く別な新しい形で、男性を創り上げなくてはなりません。
 自分も男ですから、それを身に沁みています。

 人は、時代と共に生きていくしかない。それを受け入れていくしかないのです。

 【話を聞かない男、地図が読めない女】が刊行されたのが2000年。草食系男子の本が出版されたのが2008年ですから、(日本に限っては)12年かけてここまで来たと言えるのかもしれません。

 時代は、男性が男性そのままではいけないところまで、進行しているのです。



 (c)2012 ED-209 , all rights reserved.




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執筆陣
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快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

 ♘ ED-209 〜 PNの由来は映画『ロボコップ』に登場するオムニ社の敵役ロボットからです。今まで書き溜めてあった自身の体験談やコラムを発表するには良い機会と思い寄稿させて頂きました。是非、御読みになってみてください。そして何より皆さんに楽しんで貰えれば嬉しいです。

 ☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ 



 我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。









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