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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2017/10/17 (Tue) 16:45:13

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No.336
2010/09/01 (Wed) 06:39:40

蜀山書舍圖  高啓

山月蒼蒼照煙樹
碧浪湖頭放船去
隔林夜半見孤燈
知是幽人讀書處

山の月はもやのかかった樹をおぼろに照している。
碧浪の湖のほとり、舟を出すと、
ま夜中の林の向こうにぽつんと灯が見える。
それは風流人が本を読んでいる所。

(入谷仙介訳)

まだまだ暑い日が続く。自分もこの詩の風流人のように、湖のほとりに住んでひねもす読書していたいが、そういう日は長くは続かず新学期である。働かなければ。
久しぶりに教壇に立ったが、立ち仕事は疲れる。
それにしても「しごと」を変換しようとすると「詩語と」となるこのPCはなんと優雅なのだろう。叶うことならずっと詩語と戯れていたい。

今日明日は部屋で採点の仕事。ふと思いついてインドの香を焚いてみた。箱に梵字でなにか書いてあるが読めない。学生時代サンスクリット語の授業に少し出ていたが、すぐに挫折したからだ。その講義の先生はインド哲学も講じており、「われわれはサンスクリット語においては永遠に初心者です」と仰っていたのをよく覚えている。
岩波全書の『サンスクリット文法』は難解すぎて初心者には向かないから、最初はゴンダの『サンスクリット語初等文法』で学ぶべきだ、と聞いた。サンスクリットは基本的にアルファベットで学ぶが、梵字も最初から慣れ親しんでおかないといつまでも嫌いなままになってしまう、というのも通説らしい。いまサンスクリットを学び直そうという気はないけれど。

ラテン語は文法そのものは難しくないが、単語の語順の自由度が高すぎるから、文献によっては読みこなせるようになるのに非常に時間がかかると聞いた。とくに難しいのは弁論の類らしい。「弁論」という文学のジャンルは今の世の中ではあまり聞かないが、政治家や教師など人前で喋る職業の人間は、そういうものも学ぶべきなのかな、と時おり思う。アリストテレスの『弁論術』を読むとか(どんな本なのかまるで知らないが)。
というのも、数学の授業をしているとよく感じるのだが、「論理的に話す」だけでは聴き手がまったく理解してくれないことも往々にしてあるのである。論理そのものが身についていない相手に話すのだから当然のことかも知れない。そういうとき、論理によらないで相手を言いくるめる術が必要になるが、それがどういうものか自分にはいまいち分からないのだ。

その昔スプートニク・ショックがきっかけで日本でも「数学教育の現代化」が行なわれ、そのカリキュラムのもとでは中学一年から集合論を学ばせた。あまりに子供の頭脳に負担をかけるというので、その教育課程は全面的に見直しがなされたが、近頃自分は、早い段階で集合論をやるのも一理あるのではないかと思うようになった。集合は論理の基本だからだ。これが身についていない者に数学をやらせるのは、水に浮くことも覚えていない者にクロールやバタフライを教えるようなものではなかろうか。

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執筆陣
HN:
快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

 ♘ ED-209 〜 PNの由来は映画『ロボコップ』に登場するオムニ社の敵役ロボットからです。今まで書き溜めてあった自身の体験談やコラムを発表するには良い機会と思い寄稿させて頂きました。是非、御読みになってみてください。そして何より皆さんに楽しんで貰えれば嬉しいです。

 ☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ 



 我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。









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