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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2017/10/21 (Sat) 11:53:11

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No.684
2015/10/18 (Sun) 20:58:27

教師などという基本的に真面目であることが要求される職についていると、仕事を離れたときに精神のバランスを保つため、少しは不真面目な行動をとったほうが良いのではないかと最近思う。自分はそれをしないため、学校での仕事で不真面目な面が出てしまっているのではないか。今年はきつい学校でもあり、鬱気味になり、何だかんだ理由をつけて勤務をサボタージュすること目に余って、やや同僚から嫌われているようである。
 人間の精神にも社会にも陰と陽があるのだから、職場を離れたら気分を開放するために、思い切って悪行を重ねてみようか。いや昔は、あるいは前世だったかも知れないが、自分もさかんに悪行をおこなっていたような気がする。それをつらつら思い出しては、再び悪に手を染めたいという欲求に駆られるのである。
 マンションの基礎工事で杭を地盤から引き抜いたのは私である。ドローンを姫路城にぶつけたのは私である。マイナンバーがだだ漏れになっているのは私のせいである。元少年Aと友達なのは私である。麻原にサリンを撒いてみてはと提案したのは私である。毎年だんじりで人をひき殺していたのは私である。第五惑星を消滅させたのは私である。七たび生まれ変わってなお国家転覆をはかる無政府主義者は私である。サウナで屁をこいたのは私である。

 * * * *

 野球に人気がある一つの理由はその不道徳性にある、と誰かが言っていた。すなわち殺す、盗む、刺すといった、日常でしてはならないとされる行為が言葉としてたくさん出てくるところが、野球観戦のひとつの醍醐味で、それにより人々はふだんの精神的抑圧を開放できるのだという。まあその真偽はさておき、勝負事全般について言えることだろうが、相手の嫌がることをするのが是とされる、というのは確かに野球の痛快な所だろう。内角すれすれを狙い続け無数のデッドボールを与えて平然としていた西武の東尾のようなやり方には疑問があるが、そういう反則に属さない範囲のプレーでも上手くやれば相手にかなりの精神的抑圧をかけることが出来る。とにかく自分がされたら嫌なことを知恵を絞ってやり合う、ここが楽しいのである。

 これから日本シリーズが始まるが、短期決戦にはそれなりの戦い方がある。とにかく勢いづくということが大事で、とにかく四勝すれば良いのだ、ではなくて最初から四連勝するぐらいのつもりでないといけない。だから単に勝つだけではなく、次の日も勝てるように、相手に決して流れを渡さないことが大事なはずだ。たとえば序盤に大量得点して、あとは一点も取らずに逃げ切るという勝ち方は良くないと思う。相手側とすれば最も気持ちの切り替えがしやすい負け方なのだ。だから同じ勝つとしても、九回までねちねちと点を取り続けるのが効果的な嫌がらせで、そうなると相手は翌日になっても立ち直れない。四点差五点差つけて勝っていてしかも試合の終盤に入っても送りバントをやり続けたかつての森監督時代の西武、あれをやられたら本当に嫌だと思う。そこまで徹底してくると勝っている西武の選手たちも嫌になってきたらしいが。

 たまには書を捨てて野球観戦に球場に足を運ぼうか。

 とは言っても通勤で電車に乗っているときは読書のほかすることがない。しかし「何もしない」という選択肢がもっとも魅力的に思えることも増えてきた。小説など読んでのめりこみ時間を忘れてしまったら逆になにか時間がもったいないような、そんな変な時間の惜しみようをするようになったのだ。最近は平井和正とドストエフスキーと、それから寒山詩の本を持ち歩いているが、前二者は読みだすとのめりこんでしまうほうで、あとの岩波文庫の寒山の詩集は昔の本とて注釈がそっけないため、流し読みしていてもまず内容は頭に入ってこない。漢詩のことだから漢字の並び具合がきれいだな、ということだけ感じつつ時間を過ごすという、無為のような有為のような中途半端なだらだら加減が好きだ。

 寒山幽奇多し。
 登る者皆恒に懾(おそ)る。
 月照して水澄澄。
 風吹きて草獵獵(れうれう)。
 凋梅は雪を花と作し、
 杌(ごつ)木は雲を葉に充(あ)つ。
 雨に觸れて轉(うた)た鮮靈。
 晴るゝに非ざれば陟(のぼ)るべからず。

 これは比較的平易な一節で、恐らく寒山詩で最も有名な部分のひとつである。
 
 
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執筆陣
HN:
快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

 ♘ ED-209 〜 PNの由来は映画『ロボコップ』に登場するオムニ社の敵役ロボットからです。今まで書き溜めてあった自身の体験談やコラムを発表するには良い機会と思い寄稿させて頂きました。是非、御読みになってみてください。そして何より皆さんに楽しんで貰えれば嬉しいです。

 ☠ 杏仁ブルマ
セカイノハテから覗くモノ 



 我ら一同、只管に【快文書】を綴るのみ。お気に入りの本の頁をめくる感覚で、ゆるりとお楽しみ頂ければ僥倖に御座居ます。









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