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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
No.
2024/04/27 (Sat) 03:44:55

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No.206
2010/01/28 (Thu) 22:52:03

泊官歩門  危素

人歸石城邉
鳥沒白沙尾
秋風涼蕭蕭
波靜月如洗
水鳧栖不定
半夜猶飛起

ひとは帰る 石城のあたりへ
鳥はきえる 白い沙地のはてに
あき風は さやさや 涼しく
波が静かで 月は洗ったみたいだ
かもは住まいがおちつかず
夜なかでもまだ飛び立つ

(原田憲雄訳)

冬のさなかだが、詩集を開いていて上の秋の詩が目にとまった(あるいは詞か)。
素朴で分かりやすい。冬の川面にも、鴨が浮かんでいるのをよく見るが、言われてみれば決まった巣を持っているのだろうか。

今日の朝方は雨が降っていて外へ出るのが億劫だった。僕はふだんから大きな荷物を持ち歩いているから、なおさら憂鬱だった。荷物が大きいというのは優柔不断な性格をあらわす、と何かで読んだ。雑誌で「どんな女をナンパすればよいか」という特集で、荷物の大きい女は狙い目、と記されてもいた。ものが必要か否か決めきれない優柔不断さがあるから、男の誘いもきっぱり断れない傾向がある、とのことだったが本当だろうか。また僕のようなAB型の人は荷物が大きいという話もあったが、大人になってからは血液型で人を分類する話はおおむねつまらないと感じるようになった。
そういえば高校生たちは血液型の話が好きだな。自分はA型でありふれているから嫌だ、とか、O型は大らかだとか、AB型は天才型だから羨ましいとか。最近でも血液型に関する本が売れたりDVDが出たりもしているが、面白いものかねぇ。というか、人間ってその手の話題に飽きないねぇ。

ロッシーニの「弦楽のためのソナタ」(全六曲)というのを最近聴いているが、シンプルでつややかな弦の音が耳に心地よい。ロッシーニの十二歳のときの作品だそうである。そういえばモーツァルトが十代のころに作った弦楽のためのディベルティメントにも通じる爽やかさがある。若書きには若書きの魅力があるのだろう。

女優ゴールディ・ホーンが若いころ歌ったポップス集「Goldie」も聴いてみたが、フツーという感じか。ジャケ買いする客が目当てのアルバムだろう。

すこしずつ自分の勉強を進めているが、それが楽しい。そのうち読めるようになるかも、と思い斎藤毅著『フェルマー予想』(岩波書店)という本を買ったが、これを読んで理解できる素養の持ち主ならワイルズの原論文を読むだろうから無意味な本だ、と誰かが言っていた。本棚の飾りに終ってしまう本なのだろうか。
大学院に入ったころやりたいと思ったのは「ガロアの逆問題」というテーマだったが、これは一般に整数論の問題と目されているのに、僕は諸都合で整数論を専門としなかった。これから独学でどれぐらいこの問題に迫れるものか、気長に考えると楽しみではある。


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執筆陣
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快文書作成ユニット(仮)
自己紹介:
 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


 ❁ ntr 〜 またの名を中村震。小説、エッセイ、漢詩などを書きます。mixiでも活動。ふだん高校で数学を教えているため、数学や科学について書くこともあります。試験的にハヤカワ・ポケット・ブックSFのレビューを始めてみました。

 ❖ 呂仁為 Ⅱ 〜 昭和の想い出話や親しみやすい時代物、歴史小説などについて書きます。

 ✿ 流火-rjuka- ~ 主に漢詩の創作、訳詩などを行っています。架空言語による詩も今後作りたいと思っています。

 ☃ ちゅうごくさるなし
主に小説を書きます。気が向けば弟のカヲスな物語や、独り言呟きなことを書くかもしれません。

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