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 『読んで面白い』『検索で来てもガッカリさせない』『おまけに見やすい』以上、三カ条を掲げた〜快文書〜創作プロフェッショナル共が、心底読み手を意識した娯楽文芸エンターテイメントを提供。映画評論から小説、漢詩、アートまでなんでもアリ。嘗てのカルチャー雑誌を彷彿とさせるカオスなひと時を、是非、御笑覧下さいませ。
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No.84
2009/10/16 (Fri) 04:42:12

ウィキペディアより埋葬の歴史

原始人類の化石や遺跡は、時代が古くなるほど発見例が少なく、また破損や撹乱により原形を保っていない事も多く、彼らが埋葬行為を行なっていたかどうかの判定は困難であるが、わずかな証拠から、猿人・原人段階では埋葬はなかったと考えられる。北京原人(ホモ=エレクトゥス)は食人を行なっていた可能性が指摘されているが、埋葬をした形跡は認められない。
埋葬という行為が成立するためには、死を理解する事。また死者の魂や来世を考えるといった抽象的な思考力の発達が不可欠で、アウストラロピテクスやホモ=エレクトゥス・ホモ=エルガステルの段階ではまだ知的能力がそこまで発達していなかったと考えられる。
最も古い埋葬の例はネアンデルタール人のものがよく知られている。すなわち、埋葬の起源はおよそ10万年前にさかのぼる。発見されるネアンデルタール人類の化石は、事故や遭難のため埋葬される事なく遺棄されたと思われるものも少なくないが、洞窟内など特定の場所から何体もの骨格化石が副葬品と共に発見される場合も多く、彼らが死者を葬っていた証拠とされる。

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人類で始めての埋葬はどんなふうだったろう。それまで平気だったのに、あるとき近親者の死体が醜く朽ち果てていくのに慄然としたネアンデルタール人は、あわてて地面を掘り遺体をうずめる。しかし腐った家族の体を目にした記憶が頭から離れず、それまで死者をぞんざいに扱って平気だったことも思い起こされ、悔やんでも悔やみきれない思いに悩まされたりもしたのではなかろうか。

自分のいちばん古い記憶の中で、たぶん三歳ぐらいのとき、どこかの神社の石段で、小さな虫をもてあそんでいたことが強く心に焼き付いている。僕は小さなアシナガグモを捕まえては、その細く長い足を一本一本むしりとっていたのである。足が一本も無くなって身動きが取れなくなったアシナガグモをそのへんに放り出しておいたのである。
あとで、物心ついてからそれを思い起こし、自分は大変な自己嫌悪に陥った。そういうことをして平気だった自分が恐ろしかった。それに、やさしい両親は小さな僕がそういうことをしているのを見てどう思ったろう! 今でも、ときおりクモの足をぷつんぷつんとちぎっていた感触を思い出しては、自分の残酷さが恐ろしくなる。のちの僕は、ほとんど虫一匹殺せなくなった。そのあと辛い事はもちろんいろいろあったはずだが、もしかしたらこの記憶の辛さがいちばん大きいかも知れない。
この記憶のおかげで自分がなにか優しくなったとか、モラルが向上したとかいったことがあるのかどうか分からない。ただただ強烈な思い出だ。

ものごころがつくということに、そのように強烈な痛みがともなった人は、案外多いのではなかろうか。

(c) 2009 ntr ,all rights reserved.
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 各々が皆、此の侭座して野に埋もるるには余りに口惜しい、正に不世出の文芸家を自称しております次第。以下、【快文書館】(仮)が誇る精鋭を御紹介します。


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